オオカミになれなかった [いいかげん動物記]
夢たまごから 思い出したこと。
子供の頃 オオカミになりたかった。
「オオカミ少年ケン」や、「片目のジャック」に迷惑かける「チッチとポッポ」が羨ましかった。
とりあえず、遠吠えはマスターしとこう!と、幼稚園の帰り道、家の手前200mくらいから
幼稚園カバンをひきずりながら、吠えまくって帰った。
うちの人間や近所のヒトは 「ああ。帰ってきたな」 と分かったと言う。
なので、夏の暑い日には、家に着くと 「ワタナベの粉末オレンジジュース」 を溶かして作った
氷入りのジュースが用意されていた。
水谷豊が出演していた「バンパイヤ」(手塚おさむ原作の実写とアニメの混ざったやつ)も欠かさず見ていた。
水谷豊はお兄さんで、満月を見るとオオカミになっちゃうのだけれど、弟はボールのようなまあるいものを見ると変身する。
自分でタマゴを横にくるくる回転させて変身するシーンがあったので、一度くらいは試してみた。
そうだ、そうだ、そうだったなあ。と 夢たまごで思い出したりした。
かなわなかったなー ^^;
幼稚園で絵を描くときは絶対に人間を描かなかった、そんな動物大好きの子供だったけれど、
大きくなって、普通の動物好きになってしまった。
動物のために何かできるひとにはならなかった。
でも、積極的に 「飼う!」という姿勢ではなかったのに、けっこういろんな生き物を飼っていた。
やん様
ま様
ハムスターは、他にも、「む様」 「み様」等・・・
部屋に放している時に 誤って踏んでしまい、下半身が動かなくなってしまったこともあった。
「うずこ」 と 「うずよ」
うずらを探せ
ぴよ&くま
鳥たちは、野犬や他所の猫に襲われてしまったものもいた。
千代
生まれつきの不正咬合で、歯を犬用の爪切りで切らなくてはならなかった。
体も弱く、ウサギの寿命の半分も生きられなかった。
みなしごハッチ
自由を愛する猫で、何日か姿を消す日をくり返し
ある日、いなくなってしまった。
最近読んだ本に、母親が軽くボケて 話すことは以前飼っていたいきものの事ばかり・・・
というくだりがあって、
ワタシは間違いなくそうなるね! と思い、古い写真なんぞをながめていたのでした。
そのキオクは、イガイガチクチクするところを うまいあんばいにうすくしてあるかな。
将来と言わず今からでもいいかもしれない・・・^x^
そして最後は毎回こう締めくくろう。
家族愛の話 [いいかげん動物記]
りっぱな雄鶏になったノズは翼を広げて地面をザッザーッと音をたてて迫ってきたり、家の中から母親が見ていると 窓に飛び上がって蹴りを入れたりと元気に乱暴ぶりを発揮し、はりきって時を告げていました。
そんな時、近所の奥さんから「飼っているチャボの中に苛められっこの雌鳥がいるので、貰ってくれませんか?」という申し出があり、お嫁さんを迎える事になりました。
茶色で小柄なかわいいチャボのお嫁さん!
名前は「ふじ子ちゃん」とつけました。
「ノズが苛めたらどうしよう。」という心配はまったく無用で、エサをまけば「コッコッコッ!」と鳴いて呼んでから自分も食べる、というように紳士の振る舞いで、ふじ子ちゃんを大事にしたのでした。
ふじ子ちゃんの産んだかわいい卵は、最初ものめずらしいこともあって、目玉焼きなんかにして食べちゃったりしていました。
そんなある日、ふじ子ちゃんが卵を温めているではありませんか!
わくわくしながら見守っていると、ついに黄色いひよこが生まれました。
ひよこはふじ子ちゃんの後について エサをつついたりしてピヨピヨ歩き回り、ノズは自分の子だと分かってるのかは不明でしたが、家族にやさしく、人に乱暴にマイペースで暮らしていました。
寒い晩、家の中からノズハウスを見るとノズ一羽だけがとまり木に止まっているように思えました。
なんとなく心配になり、懐中電灯を持って見に行くと小屋の隅にもふじ子ちゃん達の姿が見あたりません。
えーーっ!? まさか、まさか!!! どきどきしながらもう一度よく見ると、ノズの翼の下にふじ子ちゃんが・・・そして、ふじ子ちゃんの翼の下にコヨイちゃんがいたのです。
ノズえらい! こんなちっこい頭のニワトリが家族を守る姿は感動的でした。
そして、コヨイちゃんも少し大きくなり、ときどき庭に出るようになりました。
タナカ事件の後は注意していましたが、ノズと同じ頃、公園から拾われてきた犬の「モモ(本名:桃太郎)♂」がいるので少しの油断があったのです。
あれ?鶏達がいない・・・と思った時、家の裏の方から「ウギャーーーッ!!」という猫の叫び声と「コケーーーーッ!!」というノズの声!
しまったーー!と駆けつけると、ダッシュで逃げ去るミーちゃんの姿が・・・
焦りながらまわりを見るとふじ子ちゃんもコヨイちゃんも無事でした。
「よかったーー。」と思いノズを見るとクチバシにミーちゃんからむしりとった毛をくわえ、首を伸ばして仁王立ちしているのでした。
モモと格闘ごっこをしていた成果をついに発揮したノズ!
家族を殺し屋から守った このエピソードは伝説となったのでした。
さて、ノズに守られすくすく育ったコヨイちゃんは 器量よしのふじ子ちゃんには似ず、真っ白なノズ似の大きな雌鳥になりました。
困ったことに 見た目だけでなく、性格も白色レグホンそのもので乱暴になり、お母さんのふじ子ちゃんを苛めるようになってしまいました。
なんてこった・・・
仕方なく、ノズハウスを仕切って一人暮らしをさせることになったのでした。
白色レグホンは乱暴者 というお話でした・・・ おわり
nozuの話 [いいかげん動物記]
昔々、ある所に男の子がおりました。
ある日、友達と一緒に遊びにいった 駅前のデパートの前で、もれなくヒヨコがついてくるという 一袋150円のヒヨコのエサを買い、もれなくヒヨコを貰って帰りました。
友達の田中君(仮名)は、ついつい可愛さに負けて買ってしまったものの、親に反対され、
男の子の家にヒヨコとエサをあずけたのでした。
こたつで温められたヒヨコ達は ぴよぴよ鳴きながら元気にエサを食べ、そのへんにフンをしたりして少しずつ大きくなりました。
男の子のヒヨコは「ノズ」 田中君(仮名)のヒヨコは「タナカ」という名前が付いて、時々庭にも出してもらい ちっこい足で地面をひっかいたりしていました。
その日も庭で2羽が遊んでいると、何者かが疾風のように駆け抜けてタナカをさらっていってしまいました。
誰だ?! ああ、それはいつもかわいがっているお隣のミーちゃん!
ミーちゃんひどい! ときどきおこたで一緒にぬくぬくしたり、おやつのベビースターラーメンを分けてあげたりしてたのに・・・
慌てておいかけると、ミーちゃんはタナカをくわえたまま縁の下にもぐり、いつものかわいいミーちゃんからは想像もつかない化け猫の声で唸りながら、暗闇で目をギラギラさせていました。
ノズはタナカが犠牲になってしまった事も知らず、ちっこい足で地面をひっかき、エサをついばんだりしながら徐々に大きくなっていきました。
すこしずつ白い羽が生えてきて、声もピヨピヨからコッコッに変わっていき、頭の上にちっこいトサカが生えた中雛になると 男の子はなんとなく飽きてしまい、姉が面倒を見るようになりました。
いろいろ細かい仕事を引き受けてくれる「お告げのおじちゃん」に1羽では広すぎる小屋を建ててもらい、肩の上でうとうとしてしまうような かわいいノズもどんどん成長して時を告げるようになると、白色レグホンとしてりっぱに乱暴者の素質を伸ばしていったのでした。
※お告げのおじちゃん・・・・他にも物置を作ってもらったり、庭にちっこい池を造ってもらったりしたが、池の周りに石を積むときに「神様のお告げでかたちが決まる!」と言っていた。お告げがない日はなかなかはかどらないようだった・・・
つづく
出番がないので 幽体離脱
カラスの集会 [いいかげん動物記]
さむいなーー。雨が降りそうな昼過ぎ。
雨が降る前に散歩しとこう。
ジミーズもいまいちのそのそ歩き。
サス子はカラスを見て「なななな…」しちゃうけど、カラスはぜーんぜん気にしてない…
カラスはほんとに頭がいい!
弟の奥さんによると、
カラスが電線にとまり、くわえたコンビニ袋を車が通るのをめがけて落とし、車に轢かせて中身を出し、食べていた。
きっと自分で袋を破ることも出来たのに、楽に食べる方法を考えたんだろう。う~~ん…
数年前の冬に見た光景…
家の裏手の原っぱの向こうでやけにカラスの鳴き声がする。
見ると20~30羽ぐらいがカーカー鳴きながらグルグル飛んでいた。
しばらくすると、四方八方の空の彼方から数羽ずつ連れ立ってカラスが飛んで来て、グルグルの輪に加わって行く。
面白いことに、後から加わるカラスは必ず一声「カアー!」っと鳴いてから入って行く。
挨拶してるのか名乗ってるのか、何かカラスのしきたりがあるみたいだった。
100羽は超えてるように見えたカラスの集会は小一時間続いて、また、それぞれ来た方に帰って行った。
カラスは何を情報交換していたのかなあ…
一度だけ見た不思議な集会。
ヘタレなお話
散歩の途中で買い物袋を提げた奥さんに遭遇したサス子。 おもいきりほふく前進してカサコとソムカデのように草の陰へ… 奥さん一瞬ぎょっとして立ち止まり 「…ああ、猫…。」とつぶやき、去って行きました。 UMAと思ったかな?^^;